映像ディレクター ケイゴさんの場合
皆さんこんにちは!揚羽クリエイターの7つのヒミツ第三回は、映像ディレクターのケイゴさんです!大学で自主映画制作を始め、大学院に進学後はマーケティング、ストーリーテリングを研究。揚羽に中途入社するまで、フリーランスのテレビディレクター、撮影技術スタッフ、映画の助監督など幅広く活躍していたというケイゴさん。揚羽入社の直前は、東映で仮面ライダーをつくっていたそうです。そんな生粋の映像っ子ディレクターの7つのヒミツとは!?それでは聞いていきましょう!
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皆さんこんにちは!揚羽クリエイターの7つのヒミツ第三回は、映像ディレクターのケイゴさんです!大学で自主映画制作を始め、大学院に進学後はマーケティング、ストーリーテリングを研究。揚羽に中途入社するまで、フリーランスのテレビディレクター、撮影技術スタッフ、映画の助監督など幅広く活躍していたというケイゴさん。揚羽入社の直前は、東映で仮面ライダーをつくっていたそうです。そんな生粋の映像っ子ディレクターの7つのヒミツとは!?それでは聞いていきましょう!
僕はテレビ番組が多いですね。
NHKの「サラメシ」、「SWITCHインタビュー達人達」、「ドキュメント72時間」、「ブラタモリ」など。テロップや画面構成などのデザインがイマドキで、作りこまれている番組が多いですし、予算もあり、事前のリサーチに凄く時間をかけて作られていると感じるものも多くて、しっかりとした情報をベースにしたコンテンツ作りがとても参考になります。
最近は子育て中なので、幼児教育番組もよくチェックしています。「しましまとらのしまじろう」、「いないいないばあっ!」、「おかあさんといっしょ」、「にほんごであそぼ」、「オトッペ」、「シャキーン!」などたくさんありますが、どの番組も本能を刺激するような普遍的・本質的なものを大切にして作っていると感じるので、その伝え方も含めて参考にしています。
企画性の面で参考にしているのは、予算のない中で工夫して作っているテレビ東京の番組が多いです。「家、ついて行ってイイですか?」、「ガイアの夜明け」、「カンブリア宮殿」、「ゴットタン」、「YOUは何しに日本へ?」などですね。
アニメも好きで、低予算でターゲットの幅が狭い日本映画では、なかなか難しいマーケティング、エンタメ性、魅せ方といった要素がとても参考になるし刺激をもらってます。
普段は、ニュースサイトやニュースアプリを使って情報収集しています。最近はNewsPicksを見ることが多いです。揚羽の映像ディレクターは、ビジネスへの理解や知識も求められる仕事なので、幅広く情報を取り入れるようにしていますが、NewsPicksはビジネスの最先端にいる人たちが意見やさまざまな価値観を交わし合っている場でもあるので、生きている情報を手に入れられると感じます。
NewsPicks
https://newspicks.com/
あと、結構為になるのがYouTube広告。飛ばしてしまう広告もあれば、つい最後まで見てしまう広告もあって、もう一度見たいとさえ思うものも中にはあるじゃないですか。飛ばされない、消されないように見せる映像の工夫や演出が感じられたものはお気に入りに登録してます。
街で置いてあるフリーペーパーや電車広告をよくチェックして刺激を受けています。
例えば、セブンイレブンに置いてあるフリーペーパーで「森の戦士ボノロン」という絵本があって、「北斗の拳」の原哲夫さんがプロデュースしているんですけど。
森の戦士ボノロン
https://www.goo.ne.jp/green/bonolon/
これがめっちゃ泣けるんですよ…(笑)
あとは、電車広告もよく見ますし、すれ違った人とかもよく見ます。笑
僕は映画の助監督をやっていたのですが、撮影するシーンに必要なシチュエーションを再現したり、エキストラ出演者に芝居をつける、っていうのも大切な仕事の一つで。カフェだとか教室だとか街中だとかで、そこに何がどのような配置で置いてあるか、何が壁にかかっているか、そこにいる人が何をしているか、などを普段から観察するクセがあって。だから電車に乗ってもつい広告を全部チェックしてしまうんですよね。電車移動はすごく疲れます(笑)
でも映像を作る上では、世の中にあるものは何でも参考になる。無駄な情報がない。ってことなんで、そういう意味ではとても良い仕事に巡り合ったな、と思っています。
『神話の法則』という本なのですが、これが僕のバイブルですね。
『神話の法則―ライターズ・ジャーニー (夢を語る技術シリーズ 5)』Christopher Voglar
原著:Christopher Voglar
翻訳:クリストファー ボグラー、岡田 勲、講元 美香
出版社:ストーリーアーツ&サイエンス研究所
https://www.amazon.co.jp/dp/4750002445/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_-ZI7CbNFMQQ7X
神話の物語としての面白さ、構成の妙を読み解いて、ライティングやストーリーテリングに活かすというシナリオテクニックの本です。神話ってもともと宗教の教えを広めるために魅力的なストーリーになっていて、人の心を動かして惹きつけるための要素や展開のすべてがそこに詰まっている。それがハリウッド映画の脚本づくりにも実際に役立てられていて…という内容です。僕の映像を作る上での軸としてかなり活用させてもらっていますし、プレゼンだったり、子育てだったり、社内でのコミュニケーションだったり、何にでも応用が利くので、かなりおすすめな本です。
「コードネーム」というボードゲームがあって、「教会」「うさぎ」「イス」「ヒマラヤ」…といったようなランダムな単語が書かれたカードを使用するゲームなのですが、そのカードがブレインストーミングやアイデア出しにとても良いんです!議題と全然関係ない言葉から刺激を受けて発想を飛躍させたりするのに役立ちます。会議メンバーに面白がって参加してもらえるっていうのもいいところです。面白法人カヤックさんが開発したブレスト用のカードも良いですよね。
コードネーム 日本語版 ホビージャパン(HobbyJAPAN)
https://www.amazon.co.jp/dp/B019SZ30BI/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_7ZE7CbHSP3RK4
面白法人カヤック ブレストカード
https://www.kayac.com/service/client/1571
あと、僕はポストイットをよく使います。助監督時代の師匠にポストイットを使った仕事法を教えてもらったのがきっかけなのですが、ある目標に向けたタスクの一つ一つを全部ポストイットに書き出して、大きなスケジュール表に貼っていき、優先順位を付けて並べ替えたり、追加したりしながら、達成したら剥がす、という使い方です。そうやって目に見える形にすることで、周りを巻き込むこともできるし、剥がす行為で達成感もより感じられる。なによりやるべきことが整理されて明確になります。今では何かアイデアを考えたり情報を整理したりするときも頭の中でポストイットを大量に使ってますね。そろばんが得意な人が頭の中でそろばんを弾いて暗算するみたいに。本当はオフィスの壁一面を占領して仕事がしたいのですが、情報の漏洩も心配だし、ペーパーレスの時代なので我慢しています(笑)
子供と一緒に遊ぶとき、子供の気持ちになって童心を思い出す瞬間が一番息抜きになっていると思うのですが、その他だと通勤の電車内が自分の時間を確保できる、という意味でリラックスできる場所になっているかもしれません。 通勤時間は、何か自分の能力にプラスになるものをインプットすると決めていて、映画やニュースなどいろいろなものを見て吸収しています。なので、住む家も通勤時間より、電車の乗り換え無しで通えることを重視して探しました。
ベンチマークにしている人は特にいないんですよね。ベンチマークを設定するメリットはわかってはいるんですけど、正直、性に合わなくて。笑
ただ、ずっと注目している人は何人かいて、その一人は武田鉄矢さんですね。役者としても人間としても以前から好きなんですけど、「武田鉄矢・今朝の三枚おろし」という、武田さんのラジオ番組があって、それをいつも聴いています。週替わりで幅広いジャンルの本を紹介する、というのが主軸の番組なのですが、自己研鑽を怠らず70歳まで生きてきた日本男児が、どんな目線で世の中を見つめているのか、という点が非常に興味深く、もう10年くらい聞いています。妻が映画の制作会社で働いているのですが、そのつながりでサイン色紙がこの前家に届いて興奮しました。笑
武田鉄矢・今朝の三枚おろし
http://www.joqr.co.jp/sanmai_takeda/
「クリエイター7つのヒミツ」第三回、いかがでしたか?クリエイターって、あらゆる方面からインプットして仕事に活かしているんですね…!今後も、さまざまなクリエイターからヒミツを教えてもらおうと思いますので、お楽しみに!
広島生まれ。
大学卒業後、映画学校で映像制作を学びフリーランスの助監督に。2013年より映像ディレクターとして揚羽勤務。
広島生まれ。
大学卒業後、映画学校で映像制作を学びフリーランスの助監督に。2013年より映像ディレクターとして揚羽勤務。