みなさん、こんにちは。
某制作会社でせっせとサイトを作っているWebディレクターのイムです。 我々Webディレクターは、世の中のクリエイティブのトレンドを知るために常に情報を集めているのですが、
たま〜に
「いやこれどういう意図やねん!」
「めちゃくちゃぶっ飛んでるな〜!!」
「この発想はどこから出てくるの? 」
と思ってしまうようなWebサイトに出会うことも多々あります。
今回はその中から、「このサイトを制作した人、結構こじらせてるな〜!!」と思ってしまうような、遊び心満載のサイトを5つピックアップしましたので、ご紹介します!
1.LIGブログ裏サイト

https://liginc.co.jp/404
Webの制作ノウハウをメインで発信しているLIGブログ。実はこのサイト、エラーページを表示させると、裏サイトへと繋がるんです。
「404 NOT FOUND」のエラーメッセージが表示されたページで、下にスクロールしていくと……

「誰?」
謎のおじさんが魔界へと誘います。
その魔界の先は見てのお楽しみですが、ブログのデザインもその中の記事も相当こじれています。
「上野近辺で急な便意に襲われた時に利用させていただけるトイレ一覧」
「モテカワ美女が好きな男の子とふたりでディズニーに行ったけどフラれた事件を振り返る」
「自宅で除霊をした時に学んだこと」
など、全くもってWebと関係ない話ばかり。
ただ、実はこの裏サイトには作られた意図がありました。
LIGブログはWeb制作業界では有名なメディアです。
ただ、有名になったことで社員の「記事を書く」ということに対するハードルが高くなっていました。そこで「記事を書く」きっかけを作るために、この裏ブログを作ったそうです。(LIG様のイベントで聞いたことですので、記憶違いがあればすみません……)。
内容も個性的でクスッとするものが多いので、ぜひ見てみてください。
2.インタラクティブな音楽ビデオPUMPER

https://pumper.thisismailan.com/
Webと映像が融合した特設サイト。フランス人アーティストMAI LANのミュージックビデオを、インタラクティブな仕組みを取り入れてサイトを構築しています。こじれているというとかなり失礼ですが、世界観がかなり独特です(正直何が何だか全くわかりません)。
ただ、技術的にはかなり面白く、映像をクリックするとその瞬間に背景の模様が変化します。まさにWebと映像がうまくリンクしているサイトとなっています。
摩訶不思議な世界へ突入したい方は是非ご覧ください。
3.菊池良 新卒採用 特設サイト

http://www.sokusenryoku.me/
「いや、そのなんとも言えない表情でこっち見ないで(笑)」
菊池さんの表情とポーズが非常に腹立ちます。
新卒採用サイトとは銘打っているものの、企業側のサイトではなく、就活生側のサイトとなっています。まさに逆転の発想。
これはこじれている。非常にこじれている。
自身のことを即戦力と謳いながらTOEICの160という全く誇れないスコア、よくわからないワークビジョン、フリー素材からの激烈な推薦コメント。いやもうこれでもかってくらいこじれています。
最終的には面接に申し込むことができます。
ただ、この採用サイトを作る発想力と行動力は企業側としても興味をそそるものなのかもしれません。ある意味優れた履歴書とも言えるのではないでしょうか。
ちなみにページの途中で菊池さんの壁紙がダウンロードできるので、ちょっと変わった壁紙が欲しい方はぜひ。
4.SHACHIKUる(しゃちくる) 社畜代行サービス

https://www.syachi9.black/
様々な作業のアウトソーシングを請け負うサービスサイト。写真素材をはじめとしたデザインのこじらせも気になりますが、特にこじらせているのはサービスの一つである「社畜代行」。
「ポケモンGO代行」から「休日出勤代行」「夜食代行」など、明らかにふざけたサービスを展開しています(いったい誰がお願いするんだろう……)。
実際に「社畜代行」がどこまで依頼されているかはわかりませんが、印象的なサービスがあると人の記憶に残り、誰かに伝えたくなりますよね。このサービスが話題を呼び、他のアウトソーシングサービスに興味を持ってもらえれば、企業として十分役割を果たしているのかもしれません。
夜の11時くらいにお腹が空いたタイミングで、自分の代わりに夜食を食べてもらいたい方はこの「社畜代行」サービスをご利用ください。
※ちなみに一部の社畜はにんじん、レーズン、煮魚が嫌いなようですのでご注意を。
5.痩せるWEB

http://web-media.blue-puddle.com/diet/
インターネット上で、ライザップに行くだけでダイエットすることができるサイトです。うん、なに言ってるか分かんないですよね。僕もです。
ごめんなさい、ちゃんと説明します。
サイトに訪れるとかなり太い文字が表示されているのですが、痩せるというアクションを行うと徐々に文字が細くなっていきます。その痩せるというアクションとは「ライザップのWEBサイトへ移動」することです。移動を繰り返せば繰り返すほどどんどん文字が細くなっていきます。
この仕掛け自体は非常に面白いのですが、一番のこじらせポイントは、この記事は、制作者の単なる趣味による記事であって、ライザップの広告ではないという部分です(どんな趣味だ)。
多分ライザップさんのWeb担当者は、急なアクセス数の増加にびっくりされたのではないでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか。こじれにこじれていましたね。
しかしながら、一見こじれたサイトでも実は裏には制作した目的がしっかりと存在するものです。
「なんでこんなサイトを作ったんだろう?」と、少し想像するだけでも楽しいですよね。
クリエイティブの制作意図を考えたり、技術や発想からヒントを得ることで、そのアイデアを自身の仕事に活用ができるかもしれません。
僕は「痩せるWEB」を見て「ユーザーがサイトにアクセスするたびにサイト自体に変化をつけるアイデアは面白いな〜」と思いました。例えば採用サイトで3回目以降に訪れたユーザーにしか見せないコンテンツを作っても面白いですよね。
皆さんもたまにはこのような一見変わった(こじらせている)クリエイティブを見ることで、いつもの仕事で凝り固まった思考を解放し、自由な発想で物事を考えてみてはいかがでしょうか。
WRITER
イムさん
鹿児島出身、鹿児島育ち。
大学では物理と天文学を専攻とし、
人工衛星や星を研究する。
大学卒業後は、フィリピンに3ヶ月滞在。
帰国後、WEBを学びディレクターとなる。
鹿児島出身、鹿児島育ち。
大学では物理と天文学を専攻とし、
人工衛星や星を研究する。
大学卒業後は、フィリピンに3ヶ月滞在。
帰国後、WEBを学びディレクターとなる。