はじめに

こんにちは!はじめまして!デザイナーの近藤です。2017年に新卒で揚羽に入り、4月で6年目に突入します。

 

デザイナーグループではサブマネージャーをしながら、アートディレクター兼デザイナーとして日々パンフレットやwebサイト、イラストレーション、ロゴマーク、パッケージなどなど幅広い分野のデザインをさせていただいてます。

 

さっそくですが、みなさまの会社ではデザイナーの勉強会をされてますか??
揚羽のデザイナーグループでは2021年7月から月に1回、勉強会をはじめました。はじめてから間もないので、まだまだ未熟なコンテンツではありますが、勉強会の内容をご紹介していきます!

 

はじめたきっかけ

揚羽デザイナーグループでは、2021年よりデザイナーのレベルアップに取り組む委員会を立ち上げました。

委員会では、揚羽デザイナーの偏差値をレベルアップしよう!という目標を掲げ、さまざまな施策に取り組んでいます。委員会の中にはさまざまな取り組みがあり、例えば「社外インプット推進会」や「コンペ参加会」「社内フォーマットデザインリニューアル会」などなど盛り沢山です。その中の一つの取り組みとして、今回ご紹介する勉強会を開催しています。

「Monthly Training」とは

揚羽のデザイナー勉強会は、その名も…「Monthly Training」と名付けました!名前そのまま、デザイナー月1トレーニングです(笑)あまりひねりがなくてすみません。今後かっこいい名前をつける予定です(多分)Monthly Training委員会は私を含め、4名で構成されており、毎月デザイン技術や発想のレベルアップにつながるトレーニングを考えて実施しています。

 

Monthly Trainingの目的

  • 発想の幅を広げ、頭の中の引き出しを増やすこと
  • クリエイティブを言語化し、これまでにない発想へとつなげること
  • プレゼンテーションやファシリテーション能力をアップすること
  • グループ内のコミュニケーションを活発化すること

 

上記に挙げた項目が目的です。また、4つ目の目的とつながりますが、楽しくワイワイしながらトレーニングすることを大切にしており、リモートワーク下でコミュニケーションが不足する中、グループ全体のつながりを活発化したいと思って取り組んでいます。

 

全体の流れとしては以下の通りです。内容によって違ったりしますがトータル90分前後で開催しています。

 

全体の流れ

    1. アイスブレイク(約15分)
    1. 今月のトレーニング(約55分)
    1. まとめ・プレゼン (約20分)

 

では早速、第1回目の内容を上記の流れの順番にご紹介していきます。(第1回目は2021年7月に実施しました)

 

アイスブレイク

まずは【1、アイスブレイク】について紹介していきます!

 

目的

  • デザイナーグループ全体のコミュニケーション活性化
  • 日々の生活の中からアイデアを見つけ、発想を形にする力を鍛える

 

今回のお題「右側にある」ということを手書きで表現しなさい。
制限時間:5分
提出場所:書いたものを写真撮影またはスクショしてAdobe XDに貼り付けてください。

 

お題は『 “One Day Esquisse:考える「視点」がみつかるデザインの教室 日々の発想をかたちにする、見ること・つくることの練習/原田祐馬(著者)” 』より選定。

 

実際にこのお題で出てきたアイデアの一部がこちらになります。

 

 

なんだこれは、と笑ってしまうものもありますが(笑)みなそれぞれ似ているようで、全く同じものは一つもなく、20人もメンバーがいる中で被らないことに驚きました。

 

奇想天外なアウトプットや自分では思いつかなかった発想を見ると、そんな視点もあったのか!と新たなアイデアが広がります。同時にアイデアを形にすることの難しさを体感しました。メンバー同士笑いながら、まさにアイスがブレイクしてました!

 

今月のトレーニング

さて本題の、【2、今月のトレーニング】について紹介していきます!

 

今月のお題
事例でKARUTA目的
デザイン事例のトーン&マナーを言語化し、パターン化できるようになる

 

概要
それぞれのチームに渡された事例を「言語イメージスケール」にマッピングしてください。また、「言語イメージスケール」に適切な言葉がなかったら、新しく考えて追加してみてください。

 

デザインを言語化して他者に伝えるという能力は、デザイナーには必須のスキルだと思います。特にクライアントと直接コミュニケーションすることが多い揚羽デザイナーは、作った物をわかりやすく説明する能力の他に、クライアントの頭の中にあるアイデアや方向性をヒアリングから導き出し、言語化してアウトプットする能力が求められます。

 

そういった言語化する能力と、トーン&マナーのパターン化を頭の引き出しに入れるために、カルタのように言語イメージスケールに書いてある「言葉」と、事例という「アウトプット」を合わせていくトレーニングを考えました。
実際にAチームに渡した事例シートはこちらです。

 

 

画面左側にある事例を、右側の言語イメージスケールに移動させ、概要するイメージの言葉周辺に事例をマッピングしていきます。Aチームにはロゴの事例、Bチームはイラストの事例、Cチームはポスターの事例、Dチームはwebサイトのキービジュアルの事例で、それぞれチームごとに渡す事例を変えています。

 

トレーニングのまとめ発表

最後にチームごとに以下の点を踏まえてプレゼンをしてもらいました。

 

プレゼン内容

  • 意⾒が⾷い違った事例
  • 意⾒が合致した事例
  • これは迷った…という事例
  • 新しく言語化してみた事例
  • チーム内で誰が⼀番言語化がうまかった?どんなところがよかった?

 

最終的にまとまったシートはこちらです。

 

 

Aチームはかなり事例がまだ残ってますね。BとCチームはほぼ全ての事例を配置し終えています。Dチームも少し残っていますね。Aチームは配置する前に、まず人物像を決めてから、その人の気持ちになって配置をする手順を踏んだことで時間内におさまらなかったそうですが、一つひとつの事例の言語化がしっかりしていました。また、BとCチームは言語イメージスケールに当てはまらなかった事例に新しく言語化する「言葉」を作り出してくれていました。

 

各チームプレゼンをしてもらった中で特に印象的だったのは、どのチームも「これは迷った」という事例が共通していた点です。例えば「描いてる色やモチーフはクールだけど、描き方とか筆の表現自体はぬくもりがあって、どこに配置するか悩んだ」とか「色は柔らかいのに、形はとんがっててどっちなのかわからなかった」など。パッと見の印象と細かく見た時の印象が全く違う事例は言語化が難しかったようです。

 

ここから学べることとしては、第一印象が決まるのは色や形が大きく関わること。特に色の情報は言語イメージスケールと連携したカラーイメージスケールが存在するくらいなので、とても重要な情報であることがわかります。

 

第1回の総評

第1回のMonthly Trainingを振り返って、まずは開催者としてメンバーがみな楽しそうにワークしている姿は嬉しかったです!特にアイスブレイクではコロナ前のように和気あいあいとして、メンバーの個性が感じられ、最近入った中途メンバーや新卒メンバーとのつながりも少し深まったような気がしました。

 

トレーニングでは、言語化することの難しさをメンバーそれぞれが痛感している様子でした。事例一つにしても、それを見て感じることは人それぞれです。可愛いと思う人もいれば、かっこいい、洗練されてる、レトロ、と思う人もいるかもしれません。その価値観の違いをまずは受け入れて、自分の意見を言語化すること。それがとても難しいですが、話せない言語を伝えている時のように身振り手振りで表現したり、違うモチーフで伝えたり、いろいろな方法で「伝える」ことをしていたのが学びのポイントでした。

 

さいごに

揚羽デザイナーグループではMonthly Trainingを月1回で行い、今までに計5回開催しました。今後も続けていく予定です!勉強会のテーマ決めって、本当に大変だと思います。マンネリしてないか? 本当にメンバーは楽しんでるか? 勉強になってるのか?などなど悩みの種はつきませんよね。そんな勉強会を開催している方に少しでもヒントになれば幸いです。また、この記事を読んでより良い勉強会やアイデア、ご指摘などございましたらコメントいただけますと嬉しいです。

 

それでは、近藤でした!