意識改革スローガンを取り入れることは、従業員の意識改革や企業理念の浸透にも役立ちます。社外だけでなく、社内でも効果があるでしょう。しかしどのようにスローガンを設定すれば良いか分からないと悩む担当者の方も多いです。本記事では、意識改革スローガンを設定するメリットや注意すべきポイント、意識改革スローガンを社内に浸透させる方法について紹介します。ぜひ参考にしてください。

意識改革スローガンとは?

意識改革スローガンとは、企業理念を簡潔に分かりやすく表現したもののことです。企業理念や会社の目標などを伝えるキャッチコピー、キャッチフレーズを主に指します。社名・ブランド名をただ伝えるよりも、インパクトのあるスローガンは印象に残りやすいです。

 

スローガンは従業員のやる気をアップさせるなどの目的のほか、自社ブランドがどのようなメッセージを持ってサービス・商品を提供しているのか社外にアピールするツールとしても役立ちます。

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意識改革スローガンを設定するメリット

意識改革スローガンを設定するメリットについて、詳しく解説します。

意識改革 スローガン

企業の認知度が高まる

スローガンが明確に定まっていると、それを聞いただけでどの企業のことかが理解できます。ブランドロゴを見ただけでどんな企業か分かるように、スローガンの設定は企業認知度の向上に役立つため、企業価値を高められる点がメリットです。

 

たとえば「翼を授けるといえばレッドブル」というようにスローガンから企業が連想され、そのキャッチコピーから「エキサイティングな飲み物」など商品の価値について示すことができます。

従業員のモチベーションアップにつながる

スローガンは従業員のモチベーションアップにもつながります。スローガンは企業のブランドイメージを表すだけでなく、企業理念など会社の目指すべき方向性を端的に述べるため、組織統一を推し進めるために有効です。

 

従業員がスローガンを通じて会社に対する理解を示すことで、仕事を行う目的や業務上意識すべき項目などが明確になり、自分の役割を認識できます。その結果、自身の働きが会社・社会へ良い影響を及ぼすと感じ、モチベーション向上の効果が期待できるでしょう。

 

また従業員に会社の魅力を感じてもらえるため、会社のために貢献してくれる可能性が高まります。会社への貢献が増すことで、生産性アップも目指せるかもしれません。
【関連記事】意識改革とは?企業が実施すべき対策やメリット・デメリットについて解説!

意識改革スローガンの作り方

意識改革スローガンを作る上でのポイントを詳しく解説します。

意識改革 スローガン

分かりやすいスローガンを設定する

さまざまな人に伝えることを考えた、キャッチーで理解しやすいスローガンを設定しましょう。

 

スローガンは会社の顔として使用することになるため、企業のブランディングにもつながります。スローガンの意味が素晴らしいものでも、難しい言葉を使用した理解しづらいものでは、社内外の立場問わず心に残りません。そのため受け手に寄り添った分かりやすい表現、万人に理解される文言を設定することが重要です。またフレーズから連想されるイメージの振れ幅が、大きくなりすぎないようにすることも大切です。

自社の従業員としてスローガンを考えると、事前知識からバイアスがかかってしまいます。そのためスローガンを考える際は顧客になりきり、分かりやすい言葉か検討しましょう。

伝える人を明確にする

幅広い層に伝えることも重要ですが、顧客・地域住民・従業員・株主などどういった人に伝わってほしいフレーズかを考えることも大切です。従業員向けであれば「従業員のおかげで会社が成長できている」というメッセージを示すことや、社外向けならサービスを活用するユーザー属性に合わせたフレーズを作る必要があります。ターゲットをある程度絞ることでその層にリーチできるため、効果が出やすいです。

 

またターゲットを絞ったら、伝えたいテーマも合わせて設定しましょう。テーマの例として、顧客に対してであれば事業によって得られる未来・環境への優しさなど、従業員に対してはコンプライアンスを守る姿勢などが挙げられます。

キャッチーなワードを取り入れる

伝わりやすいスローガンには、フックとなるキーワードが含められていることが多いです。多くの人の頭に残りやすいフレーズを入れることができれば、スローガンを周知させることにも役立ちます。

たとえばニトリの「お、ねだん以上。」は短く簡潔なスローガンのため、長文のスローガンに比べて覚えやすいです。また短文で覚えやすいだけでなく、高品質かつ購入しやすい金額帯であることも分かりやすく伝わるでしょう。口に出した際の響きなど、言葉のリズムも覚えやすさにつながっています。

 

このようによく使う単語を用いて、誰でもすぐに覚えられるスローガンは浸透しやすいです。ブランドイメージから離れず、どんな企業か伝えられるキャッチーな言葉を探してみましょう。

メッセージが込められたものにする

内容だけでなく、気持ちが込められたスローガンを作ることが重要です。スローガン設定によりどのような効果を狙い、どんなメッセージを伝えたいのか明確にしましょう。このとき企業理念・ブランディングと一貫した内容のフレーズでなければ、伝えるメッセージが曖昧になる可能性があります。メッセージ性を強めるためには、先に挙げたターゲット選定・分かりやすい表現がとても重要です。

 

スローガン設定時は企業として掲げている目標に対して最適なフレーズを複数挙げ、その中から最適なものをピックアップする必要があります。外部のコピーライターに依頼することも一つの方法ですが、企業として打ち出したい部分を固めてから依頼することが大切です。

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意識改革スローガンを作る際に注意すべきポイント

意識改革スローガンを作る際、より良くするために注意すべきポイントを紹介します。

自社の利益だけを追求したスローガンにしない

スローガンを決める際に自社の利益だけを考えていては、リーチしたい層に刺さらないこともあります。多くの人にとって興味のないスローガンになってしまうと、スローガンとしての効果は期待できません。

 

たとえば社員向けのスローガンを決めているのに、企業の成長・利益のことだけを考えていてもあまり刺さらないでしょう。的外れなスローガンにならないように、ターゲットの立場に寄り添ったスローガンを決めましょう。

ブランディングと一貫性を持たせる

ブランディングとかけ離れてしまうと、ブランドの魅力が薄まる可能性があります。そのため、ブランドの一貫性を持たせることも重要です。スローガンでも首尾一貫したブランディングを行うことで、独自性を生み出せます。

 

たとえば企業のイメージカラー・ロゴに合わせたスローガンのデザインや、メイン事業と関連した言葉選びをするなど意識しましょう。多くの人に長く愛されるかをじっくり検討しながら意識改革スローガンを決めるべきです。

企業理念との一貫性を持たせる

意識改革スローガンはブランディングだけでなく、企業理念との一貫性も大切です。斬新さを狙うことも重要ですが、企業理念とはまったく異なる内容では企業の価値を薄めてしまうことにもつながるため、あまり効果が期待できません。

 

スローガンはあくまで、企業の大切にする考え方や価値観を表す企業理念について簡潔に述べる、キャッチコピーのようなものです。企業理念とまったく同じ内容である必要はありませんが、関連性を持たせた一貫性のあるスローガンの方が説得力は生まれ、高い効果を期待できます。

 

そのため企業理念との一貫性を意識した状態で、どのようなフレーズを作れば価値を最大化できるかを考えることが重要です。

意識改革スローガンを社内に浸透させる方法

意識改革スローガンを社内に浸透させるために、効果的な方法を紹介します。

意識改革 社内浸透

社内コミュニケーションを円滑化させる

スローガンの浸透には従業員の協力が欠かせません。従業員にスローガンが浸透しなければ、経営陣・従業員が一体となって社外に発信できないからです。

 

社内コミュニケーションが活発化していなければ、スローガンに期待している効果を得られません。社内行事を取り入れたり、コミュニケーションツールを導入したりしながら、コミュニケーションが円滑に進むよう取り組むことが重要です。

社内広報を用いる

社内広報を取り入れることで、従業員に対して意識改革スローガンを共有できる可能性が高いです。社内報やWebサイトなどを活用し、いつでも閲覧できる状態にしておけば、従業員が気軽に閲覧しながら浸透していく効果を期待できます。

ただスローガンを目につきやすくするだけでなく、スローガンに込めたメッセージ・スローガンを設定したメンバーへのインタビュー・スローガンに対してよくある質問についてもコンテンツ化して発信すると興味を持たれやすいです。

ルーティーンワークを取り入れる

ルーティーンワークに、意識改革スローガンを入れることもおすすめです。
日々行っているものの中に盛り込むことで、従業員間でスローガンを浸透させるスピードが格段に上がります。

 

ルーティーンワークからスローガンを覚えることで、日常的な業務・行動にスローガンを落とし込めるようになるでしょう。一人に浸透すると、他の社員も刺激されスローガンに沿った行動が見られるようになります。

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まとめ

この記事では、意識改革スローガンの概要やメリット、作り方について解説しました。意識改革スローガンを設定することで、企業の認知度や従業員のモチベーションアップにつながります。

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