ベンチャー経営者限定の経営大学院のコースを受講し終えた。

「CEOの役割」「ビジョン・ドメインの策定」「市場性の評価とプランニング」「組織体制の構築」「オペレーション体制の構築」「資金調達」などを、実際のケースをもとにディスカッションしながら自分の会社に置き換えて習得していくプログラムだった。

受講メンバーは20名。全員20代後半から40代前半の成長ベンチャーの創業経営者。
マザース上場企業の社長も参加しており、毎回激しいディスカッションが繰り広げられた。ハーバード経営大学院流のケースメソッドを中心とする討議形式なので、予習が欠かせない。

日々の多忙な業務の中、毎回、ケースを読み込み、仮説を立て、自社に置き換えてディスカッションに臨むのは骨が折れたが、その分得られたものは大きかった。

勘と経験で勝負するベンチャー企業の社長は多い。自分もそのタイプだ。それは全然間違ったことではなく、勘が鈍かったら経営などできるはずも無い。

しかし、その鋭い勘に、「3C」や「5Force」のフレームワークを用いて、競争環境を俯瞰することができ、経営を体系立てて学び、実践することができれば、鬼に金棒。
それと並行して、自分の経営者としての弱点を認識することも目的のひとつだった。

アゲハでプロデューサーをやっていると、仕事上3Cや5forceのフレームを使って、顧客分析をし、クライアントの競争環境を俯瞰してコンセプトを作る。ということをいやになるくらい繰り返すので、その点では、うちのトッププロデューサーは、ハーバードに行ってディスカッションをしても誰にも負けないだろうな。と討議をしながら想像していた。もちろん英語ができれば、の話ですが(笑)。

今、会社に若手がどんどん増えているので、彼らにアゲハの強みである3Cの観点から顧客分析を行いコンセプトを立てるスタイルを徹底して教えていきたい。

4月に入ってくる8人の新卒を鍛えるのが今から楽しみです。